増大する単独世帯。その数は一体どれだけいるの?

佐藤寛文

日本の総人口は減少しても世帯数は増加傾向。

・まず、上のグラフは人口と世帯数の数値から表した今の日本の姿です(今年2月に速報値として公表された最新の国勢調査も記載してあります)。ここで人口をみると、12,711万人。これまで増加を続けてきた日本の人口が減少に転じたことでメディアやニュースでも多く取り上げられ大きな話題になりました。

・その一方で、世帯数は5,340万世帯で引き続き増加しています。今後世帯数増加に伴って様々な地域や世帯ごとの対策を迫られるなど新たな課題が降りかかってくると思われます。

・日本は、少子高齢化に伴う人口減少というこれまで経験したことのない大きな課題に直面しているのと同時に、世帯対策を喫緊に講じる必要に迫られるなど、”人口問題と世帯問題”が国の大きなテーマになってくるのです。

日本の全世帯のうち約3分の1が単独世帯。今後も大きな見逃せないカテゴリーに。

・では、次に世帯数の内訳をみてみましょう。世帯数は一般的に「親族のみの世帯」と「非親族を含む世帯」と「単独世帯」の3つに分けられます。その中のひとつ「単独世帯」が一般的に「単身世帯」に当たります。

・その数は平成22年時点で1,679万世帯、全世帯の約32.4%にあたり全世帯の約3分の1が単身世帯数となっています。

20年で実に10㌽弱も増加し、全世帯数のうち単身世帯そのものが大きな数、勢力になっているのです。

東海三県は三大都市の中でもまだまだ家族との同居が多い?

・では次に、上の表で東海三県(愛知県、岐阜県、三重県)の世帯の実態を見ていきましょう。

・東海三県の平成22年の全世帯数は約436.7万世帯です。

・このうち単独世帯数は128.6万世帯みられます。県別でみると、愛知県は92.3万世帯、岐阜県は17.4万世帯、三重県は18.9万世帯です。これを比率でみると愛知県が31.5%、岐阜県が23.6%、三重県が26.9%で、東海三県の中では愛知県の単独世帯が多いことがわかります。

・ここで一都三県と近畿二府四県と全国のデータを参考に比較してみましょう。東海三県の単独世帯比率は29.5%で、全国平均32.4%よりも低い一方、「親族のみの世帯」が69.7%と他の地域、全国よりも大きいことがわかります。このことから東海三県は三大都市でありながらも、全国平均よりも「親族と同居」が多く「都会の割には家族と同居している割合が高い地域」であることが数値からも浮かび上がってきます。

東海三県の単独世帯は128.6万世帯で右肩上がり!20年で約1.8倍。

・左のグラフをご覧下さい。ここでは東海三県の単独世帯の過去20年間の推移をたどってみました。

・平成2年は全体で70万世帯だったのが、平成22年は128.6万世帯に。20年で実に約1.8倍も増加しました。

・平成27年の国勢調査の詳細結果の公表はまだされていません(記事記載/平成28年6月上旬)が、発表されればこの数値はもっと増加すると思われます。

愛知県の単独世帯92.3万世帯は全国第4位の実力!全国でも断然多い!

・愛知県の単独世帯は92.3万世帯。ではこの数値は多いのでしょうか?少ないのでしょうか?ここでは全国の都道府県別の単独世帯数をランキングデータで見てみましょう。

・左の表は、県別トップ10を示したものです。ランキングを見ると、愛知県は第4位で、東京都、大阪府、神奈川県に次ぐ多さで第4位の実力。全国的にみても単独世帯が多い県であることがわかります。