リニア開通で東京⇔名古屋が40分に!この40分は首都圏だとどこまで行けるのか?

佐藤寛文

今年2017年は、2027年のリニア新幹線の名古屋~東京間の開通に向け、いよいよ10年のカウントダウンが始まりました。東京、名古屋間を40分で結ぶ夢のリニア新幹線は名古屋という都市をどのように変えていくのでしょうか。

今回は、リニア開通に伴って名古屋・東京間の40分と言う時間サイズが、首都圏ではいったいどのあたりまでの到達距離圏なのかをみて、その40分の時間の意味を考えてみます。

首都圏で40分以内、JR沿線の方がより遠くまで行ける?!都心部から直線で約38~45km圏が到達圏

上の地図を見てみると、青いエリアで囲まれた範囲が、山手線の主要拠点駅から概ね40分以内で到達できる範囲です。山手線拠点駅から最も遠くまで行けるのは、品川を拠点にJR東海道線で藤沢駅付近(藤沢市)までとなります。都心(山手線の中心・永田町付近を基点)からは直線で約45km圏まで広がっています。

池袋を拠点にした埼玉方面は、JR宇都宮線の白岡駅付近(白岡市)、JR高崎線の北本駅付近(北本市)。私鉄の東武東上線を利用すれば鶴ヶ島駅付近(鶴ヶ島市)、西武池袋線では入間市駅付近までが40分圏内となります。

 

東急・小田急、京王、京急の私鉄沿線は都心から直線で31~35km圏が到達圏

一方、新宿や渋谷を拠点に南西方面に延びる大手私鉄沿線で40分圏内で行けるエリアは、京王線では北野駅付近(八王子市)、小田急線では相模大野駅付近(相模原市)、東急田園都市線では中央林間駅付近(大和市)までとなります。品川を拠点にする京急線でも横浜の先の上大岡駅付近(横浜市港南区)までとなり、到達エリアは都心から直線で約31~35km圏です。全体的に私鉄沿線のほうがJR沿線よりも到達距離が短くなる傾向が見られます。

千葉方面は、千葉駅、印旛日本医大付近、茨城方面は藤代、守谷付近まで

千葉方面を見てみましょう。JR京葉線では千葉みなと、JR総武線では千葉駅までで概ね千葉市中心部付近まで。成田方面へ向かうエリアは、北総線の印旛日本医大駅付近(印西市)までが到達エリアになります。また、北東方向の茨城方面ではJR常磐線で利根川を越えた取手駅の次の駅、藤代駅付近(取手市)まで。つくばエクスプレス沿線では守谷駅付近(守谷市)までとなります。

名古屋⇔東京の40分と、首都圏の40分圏都市の一番大きな違い、それは名古屋が大都市機能を持っていること

東京都心から40分圏で繋がる都市の多くは、東京中心部に依存した都市構造で、住宅地が都市のベースとなっています。

一方、将来40分で東京とつながる名古屋は、名古屋市だけでも人口230万人を数える日本でも有数の人口規模を有する大都市であるのはもちろん、官公庁機能を始め交通アクセス機能、商業機能など中京・東海圏の中心都市機能を持っている点が特徴であり、これが大きな強みになってきます。今後の名古屋はこうした大都市機能(材料)を十分に活かしつつ、東京40分の時間を如何に都市の中に有効に組み込んで都市発展ができるか、10年後の名古屋には大きな期待がかかっていると同時に、将来の名古屋の命運がかかっているのです。

 

※40分で到達できる駅については、山手線などの拠点駅から有料特急を使わずに快速や急行などの電車で、乗り換えなしで到達できる範囲までとした。