愛知県内の人は、通勤で何を使っているの?

佐藤寛文

1.自動車通勤利用比率が高い三河エリア。名古屋市内では緑区が高い

普段、私たちが通勤で利用する交通手段は?

電車?、車?、自転車?、徒歩?、バス?などなど。愛知県の人は一体どんな交通手段を使って通勤しているのでしょうか。

今回は平成22年の国勢調査データを基に愛知県内の通勤利用手段別に市町村の特性をみていきます。

県内で自家用車利用の比率が髙いのは同率の85.7%で奥三河で隣り合った「東栄町」と「豊根町」です。第3位は「一色町※」」で85.7%。4位以下にも「新城市」や「田原町」、「設楽町」、「吉良町※」、「幡豆町※」などが続き、東三河・西三河エリアの市町が中心です(※一色町、吉良町、幡豆町は2011年4月に西尾市と合併)。上位は鉄道の通っていない市町が多く、仮に鉄道が通っていても生活の足が”クルマ”となっている地域が続きます。

名古屋市内でみると、最も高い緑区の51.1%を筆頭に郊外の区(港区、守山区、中川区、天白区)の比率が高くなっています。ちなみに、名古屋の都心部、中区は14.4%で、これは県内最下位となります。

2.三河らしい?工場の送迎バスが送り迎え”工場通勤”事情

”勤め先のバス”で通勤する比率が一番高いのは「幸田町」で3.8%。続いて2位が田原市の3.3%、3位が刈谷市の3.1%となっています。他も豊田市、常滑市、碧南市、大府市、東海市、西尾市が2%台となっており愛知県の平均1.1%からみれば高い水準です。

これら上位の市町に共通しているのは、自動車関連の工場など、郊外に大規模工場が立地していることです。こうした工場は、駅から離れた場所に立地する場合が多く、工場勤務者の”通勤の足”として、拠点駅から工場までの送迎バスが運行されているケースがほとんどです。

こうした工場までのバス送迎が“バス通勤”比率の高さとなって数字でも表れてきているのでしょう。

3.自転車利用が高いのは?上位の名古屋市内の中にまぎれて意外な町が・・・

自転車通勤比率が髙いのは名古屋市内の「中区」で29.1%、続いて「西区」の26.1%。他にも「中村区」や「東区」、「北区」といった名古屋市中心部の区が続きます。また上位に名古屋市の区が多くを占めている中で、第6位に「豊山町」の23.1%で食い込んでいます。

豊山町ってどこ?

「豊山町(とよやまちょう)」は名古屋市北部に隣接し、県営名古屋空港やMRJ(三菱リージョナルジェット:三菱航空機を筆頭に開発が進められている小型旅客機)の製造拠点である三菱重工の小牧南工場をはじめとした関連工場も多く、こうした企業などへの通勤に自転車を利用しているケースが多いと考えられ、”職住近接”が実現できている町のひとつかもしれません。

4.オートバイが支える?島の通勤スタイル、知多半島の島々

オートバイで通勤をする比率が一番高いのは「南知多町」の6.4%。第2位の豊明市の4.2%に大きく差をつけ、愛知県の平均と比較しても2.5倍以上も開きがあります。この「南知多町」は知多半島の南端に位置した町で、漁業を主産業とする町です。

タコとふぐで有名な「日間賀島」やシラスで有名な「篠島」もこの「南知多町」になります。これらふたつの島の島内は狭く、路地も多いことから、車よりも小回りがきく“オートバイが生活の足”になっています。こうした島独自の生活環境がこの町のオートバイ通勤比率を高めている要因になっていると思われます。

 

※愛知県市町村別に通勤時の利用交通手段のデータを、実数と比率でまとめましたのでご参考の際はダウンロードして下さい。

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