三重県は、生産年齢人口1人あたりの「工業製品出荷額」が、全国でNo.1。

加藤 高伸

◇ 工業製造品出荷額のランキングより

■平成29年の「工業統計調査」から工業製造品出荷額(従業員4人以上の事業所)を比較してみた。

■全国の工業生産額の合計額は313兆円で、最も多いのは愛知県で46兆円で、30年以上トップの座にある。2位は神奈川県で17兆円であり、愛知県はその2.7倍であり、圧倒的な出荷額を誇る。

■また、三重県は9位で10兆円、岐阜県は20位で5兆円であり、東海3県は健闘している。

◇ 生産年齢人口1人あたりの工業製造品出荷額のランキングより

■一方、生産年齢人口(15歳~64歳)1人あたりの製造出荷額で比べてみると、出荷額が最も多いのは、意外にも三重県で生産年齢人口1人あたり1036.9万円となる。

■2位は愛知県で987.5万円。3位以下は滋賀県(861.1万円)、山口県(832.6万円)、群馬県(786.3万円)の順。一方、最も出荷額が少ないのは沖縄県で生産年齢人口1人あたり60.9万円。これに東京都(92.8万円)、高知県(143.5万円)、北海道(210.9万円)、長崎県(215.0万円)と続いている。

■この背景としては、東海地区は自動車工業を中心に工業が盛んであり、工場・工業地帯が多いため出荷額が多いと推測されるが、他の北関東や瀬戸内も額が高いく、こちらも工業地帯が多い地域と推測される。

◇三重県の工業統計調査結果より

■三重県の製造品の地域別構成比では、北勢地区が70%強で圧倒的に多く、次いで中南勢が続く。

■また、産業別構成比では、輸送が21.5%、電子が18.4%、化学が12.9%となっている。

■かつては四日市を中心としたコンビナートは化学系中心であったが、長い年月を経過して、それから様変わりしており、東芝等の電子系の拡大が顕著である。

 

★今後も東海3県は愛知県を中心に日本における「ものづくり拠点」として発展していくと予測される。★